【コロナショック】FRBってどんなことしてるの?【なぜ株価が下がらないのか】

米国市場

コロナショックによって、あらゆる経済活動が低迷しています。

日本経済研究センターの予測によると、日本の2020年4-6月期の実質GDPは1-3月期と比べた前期比年率換算で -29.6% とのことです。

また、アメリカの2020年4-6月期の実質GDPも -32.9% になる見込みだとアメリカ合衆国商務省経済分析局が発表しています。

ワクチン開発や感染拡大など様々な不確定要素が入り交じる中、投資家の心理状況も悪化する一報です。しかし、株価はコロナショック直後を底値としてなんとか持ち直しているような状況です。

一般的に「株価は半年〜1年先の経済状況を表している」と言われますが、冷静に考えて「本当にそうなの…?こんなにどうなるかわからないのに…?」と思ってしまいます。

この一見実態と一致していなさそうな株価の背景には、FRB: 連邦準備理事会 (The Federal Reserve Board) による様々な金融政策が関係しています。

そこで、今回は

  • FRBとはどんな機関なのか
  • FRBはコロナショックに対してどんなことをしているのか
  • 今後FRBはどのような動きをするのか

この流れで書き出していきたいと思います。

FRBとは「アメリカの中央銀行を統括する7人の集まり」

FRB: 連邦準備制度理事会とは、FED: 連邦準備制度と呼ばれるアメリカの中央銀行制度の最高意思決定機関のことを指します。

公式サイトによると、FEDの5つの鍵となる機能は

  • 雇用最大化や価格安定などの国の金融政策を実施
  • 金融システムの安定性を促進
  • 個々の金融機関の安全性や健全性を促進
  • 政府や銀行とのUSドル取引を通じて決済システムの安全性や効率性を促進
  • 消費者保護と経済活動のコミュニティ開発を促進

となっています。アメリカ経済を統括しているような感じです。

また、FRBは7人の理事によって構成されています。アメリカの大統領が上院の助言を受けながらこの7人を選出していて、任期は14年となっています。同様に、この中から議長と副議長を任期4年で選出します。

2020年8月現在議長はジェローム・パウエル氏、副議長はリチャード・クラリダ氏とランダル・クオールズ氏の2名です。すべてトランプ大統領が任命しています。この辺りの方々の名前はニュース・新聞などでもよく出てきますね。

この7人に連邦準備銀行の総裁5人が加わり、政策金利の調整などの公開市場調整を行う機関のことを FOMC: 連邦公開市場委員会 (The Federal Open Market Committee) といいます。

FRBのコロナショックへの対応

では、FRBは実際にどんなことをしているか。

2020-04-09に、パウエル議長がCOVID-19と経済についてのスピーチを行っています。

FRBが2.2兆ドル規模の資金供給を行ったことや、FOMCでのゼロ金利政策の維持について言及しており、コロナショックによって機能障害に陥っていた市場がFRBの行動によって徐々に改善してきている、としています。

また、このFRB自身の資金貸付力の行使を「緊急時のためのツールだ」ともしていて、市況が元に戻った際にはこれを取りやめることを明言しています。

もう少しこの資金供給を具体的に見ていきます。

2.2兆ドル規模の資金供給の内訳は、中小企業への給与保証プログラム(PPP)や、様々なローン機関を通じた融資(MSLP)などです。

また、PMCCF: Primary Market Corporate Credit Facilityという施策で、FRBが新設した会社を通して社債流通市場から米国企業の社債の買い入れを行ったり、SMCCF: Secondary Market Corporate Credit Facilityという別の施策で株式市場の社債ETFを買い入れたりしています。

この2つを施策を通じた社債の買い入れ額は総額7500億ドルにも登ります。

額が大きすぎてよくわからなくなって来ますが、このようなFRBの市場への大量の資金投入によって雇用や経済活動が守られることにより、投資家の安心感に繋がり、株価が下支えされている、というわけです。

今後の見通し

FRBは2020-06-11のFOMCの会合において、ゼロ金利政策を2022年末まで継続する、と宣言しました。

政策金利をゼロに近い値にすることによって銀行が資金を調達しやすくなり、結果として企業や個人への貸付がしやすくなるこの仕組みを使って、経済の下支えを続けていくと考えられます。

また、さらなる米国の失業率や設備投資の落ち込みが観測されれば、追加の資金供給を実施する可能性もあります。

公式のカレンダーによると、年8回行われるFOMCは次回が9/15-16となっています。記者会見や議事録の内容に注目しつつ、経済全体が回復基調にあるのか、鈍化しているのか、今後もアンテナを張っていく必要がありますね。

それでは。

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